和のカラダの暮らしかた講師
腱引き師のやこうかずえです。

私は今現在は
日本古来から伝わる
伝統療法の「腱引き」

武術や礼儀作法を紐解いた
「和のカラダの使い方」などを
生業にしています。

 

38歳で柔道整復師の学生になりました

私は38歳の時に4年制の
柔道整復師の学校に入りました。

理由は解剖学、生理学の
勉強をしたかったからです。

一番のきっかけは37歳のとき
小笠原に一人旅をした時のことです。

社会人になってから
看護師になった女性と出会い、

その方のお話を聞いた時に

私の中に
「体のことをもっと勉強したい。」
という欲があることに気づきました。

旅に行く前は思いつかなかったことでした。

そうか、学びたいなら
学校に行けばいいのか!

それから学校を探し、
翌年に、4年制の柔道整復学科に
入学しました。

そんなに勉強したいと
思うようになった原点は

私自身がひどいニキビ肌に
なったことでした。

10代後半から肌が荒れてきて
20代になってからも
どんどんひどくなるばかりでした。

鏡を見ては落ち込む日々。

なぜ、ニキビができるのだろう。
なぜ、二十歳になっても出続けるのだろう。

とても悩みました。

肌につけるものや
食事のこと
体の仕組みなどを
いろいろ学びました。

カラダとお肌への
興味は尽きず

エステティックサロンで
働いたこともありました。

良いと言われる食事法はなんでも試し
サプリや化粧品も何種類も使いました。

肌が綺麗になりそうなことを
次々実践しているうちに

30代の頃には
立派な健康オタクに
なっていたのです。

腱引き師になったきっかけは本

学校に入学した目的が、
「ただただ勉強がしたい。」
というものだったので、

学生になった当初は
施術家になることは
あまりイメージしていませんでした。

腱引きとの出会いは2010年。
柔道整復師の学びを始めて
4年生になった時です。

そのころは整骨院で働いていました。

実際にお客様と接していて
自分の技術の無さに焦っていました。

何かもっといい施術はないか
自分が習ってみたいと思えるものはないか

そのように探しはじめていました。

お勧めの施術本を
いくつか教わって

池袋のジュンク堂に
行った時のことを
今でも覚えています。

施術本のコーナーに行きました。
お目当ての本を見つけた時です。

その同じ棚に、
腱引きの師匠の書いた本が
置いてあったのです。

初めはなんとなく
目について手にとりました。

一度棚に戻したのですが
その後とても気になってしまい
他の本と一緒に購入したのです。

買ってすぐに読みはじめたら
何気ない施術の記述にもかかわらず
涙がポロポロ出てきたのです。

肩の施術のページを見て涙。

腱引きの歴史のページを読みながら涙。

もちろん初めての経験です。

「涙が勝手に出てくる、、、
このカラダの反応はただ事ではない。

この施術を習おう。」

とその日に決めました。

施術は全くの未経験。
初めて習った施術が腱引きでした。

学校を卒業するのと同時に
腱引きの師匠のいる
静岡県富士市に引っ越しました。

そこから1年間、
内弟子に入り、施術の修行を
させていただいたのです。

朝の掃除から始まって
午前、午後、夜の3部制で
お客様がいらっしゃいました。

終わるのは大体いつも
夜の23時くらいでした。

最後のお客様が帰ってからも、
先輩や師匠に手ほどきを受けたり
同期や後輩と練習したりの日々。

24時になる頃
そろそろ帰ろうかなんて日もあり

内弟子たちで
シェアして住んでいた
家に戻るのは
いつも真夜中でした。

1日中腱引き漬けの毎日が
楽しくて楽しくて
あっという間の1年でした。

2012年に東京に戻って
原宿で一伶庵を開業しました。

それからずっと腱引き師として
お仕事をさせていただいています。

腱引きを知る前までの人生とは
まるで違う時間を過ごしています。

今思うと、
あの時の涙=カラダの反応
無視しないで本当に良かったと思います。

和の体の使い方に出会う

開業してからは
腱引きの施術をひたすら
試行錯誤しながらやり続けていました。

腱引きでは施術の後に
良い状態を保っていただくために

ご自身でできる
簡単な運動を必ずお伝えしています。

ただ皆、カラダの癖も
日々の習慣も違います。

その人に合わせた
セルフケアを追求したくなり

様々なボディワークの講座を
受けはじめました。

その中でも
特に受ける前からピンときて
講師の資格を取ったものが

「おまたぢから生理トレーニング」と
「美構造開脚メソッド」でした。

おまたぢから生理トレーニング

「おまたぢから」は
生理トレーニングのセルフケアです。

昔の日本人女性は
着物で過ごしていたので
トイレで生理の経血を出していたのは
ご存知でしょうか。

同じカラダを持つ私たち。
もちろんできるようになるのです。

冷えや生理の不調を抱えるかたが
多いこの現代、

是非とも取り組んで欲しい
セルフケアです。

美構造開脚メソッド

「美構造開脚メソッド」は
日本の古武術のカラダの使い方を
開脚に応用したストレッチではない
開脚法です。

私は子供の頃から
やっと手がつくくらいの
固い人でした。

それがその日に
肘がついて

半年後にはお腹がつくくらいまで
進化しました。

カラダはまだまだ進化途中。
今もアップデートしながら
お客様にセッションもしています。

腱引きに出会ってから
私が興味を持つものといえば、

昔の日本人がやっていたことでした。

例えば、
・古武術の身体操作
・着物
・伝統芸能
・お茶、、、etc

興味はつきません。

日本人なのに日本のことを知らなかった20代

こんな風になぜか心惹かれることは
全部昔の日本人の知恵に繋がっている
なんて自分になったのは
実は40代になってからです。

10代〜20代の私は
絵を描くのが好きで

アートや
映画、
お芝居をみることが大好きでした。

映画は多い時は1年間に
200本ほど観ていました。

ミニシアターが好きで
よく通っていました。

お芝居は
小劇場が大好き。

ちょうど鴻上尚史さんや
野田秀樹さん、
三谷幸喜さんが

活躍を広げていっている時で
これも多い年で
年間50本は観ていました。

映画の影響で
イタリアが大好きになり

24歳〜25歳の頃
イタリアに半年間
語学留学して旅を
したことがあります。

この時の
語学学校の授業で
「日本を紹介する」
機会がありました。

スマホは無い時代です。
必死で人口などを調べて

当日は冷や汗を書きながら
型通りのことを発表したことを
覚えています。

4ヶ月学校に通って
片言のイタリア語で
2ヶ月間一人旅をした時も

知り合った人たちに
「日本はどんな国なの?」
と聞かれることが多かったです。

この時に痛感しました。

「私は日本人なのに
日本のことをまるで知らない!」

そう、私には日本を語る内容が
まるで無かったのです。

よく長期で外国に行った人が
海外にいったことで日本の良さが
やっとわかったという話を聞きます。

私もイタリアに行き
「日本人」であることを
何度も意識せざるを得ない
環境に身を置くことで

日本について考える
時間が増え

自分の生まれ育った国のことを
もっと知りたくなりました。

それが日本の素晴らしさに気づく
きっかけになったのです。

セルフケアの基本は古武術

腱引きの施術は
筋肉や腱の調整をする療法です。

筋肉は自分で動かすもの。

何かしら不具合が出て
自分でリカバリが難しくなってしまったものを

動かしやすくなるようにサポートするのが
腱引きの施術です。

腱引き師の役割は
7割くらい。

後の3割はご自身が効果的に
動かすことで通常モードに戻っていきます。

ですのでセルフケアがとても重要。

私が今お伝えしている
日常で簡単にできる
セルフケアの基本は

古武術の体の使い方を
応用したものになります。

私自身は古武術を正式に
習ったことはないのですが

和に惹かれるようになってから
古武術の先生が
一般向けにやってくださる講座に
よく行っていました。

お茶
礼儀作法
武道の型

昔から伝たえられているものが
体の使い方を知っていくうちに
どんどん繋がっていって

体が些細なことで整ったり
軸がぶれたりすることが

たくさんあることを知って
ワクワクしました。

カラダをきっかけにして伝統の素晴らしさを知る

その頃、
開脚メソッドの仲間たちと
よく練習会をしていました。

瞬間で整うカラダを
ワイワイ楽しく試しているうちに

その内容を集めて
ワークショップを
開こうということになりました。

そのワークショップをきっかけに
腱引きやセラピストの
仲間たちから声をかけてもらい

2018年から、全国各地で
カラダの面白さを伝える
講座を開催することができました。

静岡

石川


愛知

北九州


鹿児島

どこの場所でも
皆の驚く顔と
笑い声の響くワークを沢山しました。

楽しい時間を
皆様と共有できたことが
とてもありがたかったです。

今年に入ってからは
東京・表参道の一伶庵で

同じ内容をより丁寧に
連続講座にして
お伝えしています。

毎回、
皆の驚く顔が見られます。

あまりに簡単なことで
カラダが変わるので
思わず皆、笑ってしまいます。

日本人が昔から伝えていることは

今の私たちにも
とても役立つことが沢山あるのです。

 

体と心はつながっていることを
ご存知の方は沢山いらっしゃると思います。

ただ、少し難しいこととして
捉えておられる方も
いらっしゃるかもしれません。

実は
みんなが知っているような
簡単なことで充分なんです。

ただ、
知っているか
知らないでいるかの
違いだけなのです。

体ってかなり面白いのです!
そして日本の文化ってすごいのです!

簡単に
楽しく
大笑いしながら

大切な一生使える知恵を
体に落とし込む。

今後もそんな時間づくりを
目指していきます。